菅内閣と太い絆。NTTのインフラ分離を推し進め、あわよくばヤフーBBを大化けさせる目論見。
2010年7月号 BUSINESS
菅直人新内閣で原口一博総務相の続投が決まり、原口氏と近いソフトバンクの通信業界における優位は変わりそうもない。それどころか強化されつつある。参院選後には、ソフトバンクが主張する「NTTのインフラ分離」が、本格的に動き出す可能性も出てきた。鳩山内閣時代の原口総務相が掲げていた全国にブロードバンドを100%普及させる「光の道」構想。この政策を全面的に支持するソフトバンクの孫正義社長は、その方法論としてNTTの光回線インフラ(アクセス網)を分離する案を提示した。「電話局から加入者宅までのアクセス網は、NTTが電電公社時代から持つ電柱や地下道などの資産を優位に使っており、他社の参入障壁になっている」(孫社長)。このアクセス網を分離して別会社にし、新規参入事業者が回線を借りて光回線サービスに参入すれば、競争効果で加入者価格が下がり、普及につながる、という主張 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。