「鳩山の最後っ屁」にドン輿石苦境

組織率100%の山教組と「無尽」の地盤。しかし首相おろしの“介添人”は、小沢の後ろ盾を失った。

2010年7月号 POLITICS

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「俺は何と言われようとも小沢(一郎)を支える。俺は小沢を信頼しているんだ」そう公言してはばからない民主党参議院会長の輿石東(こしいしあずま)(74)。幹事長だった小沢一郎とともに“鳩山おろし”に動き、5月31日に国会内で鳩山由紀夫首相(当時)と直談判に及んだ。小沢と輿石の風貌、立ち居振る舞いには清新さよりも老獪さが滲み出ている。自民党と旧社会党とで馴れ合っていた「55年体制の亡霊」を見せられるかのようだった。この密談、閉ざされた扉の向こうで何が語られたかは、杳として知れない。煮え切らない鳩山に「参院議員の命を預かる身でしょう」と一喝したのは輿石だったという。会談は翌日に持ち越された。鳩山は小沢に幹事長辞任を迫り、逆襲の抱き合い心中で菅直人にバトンタッチ――それが会談後の意味不明(?)の親指サインになったと言われる。

小林議員と立場が酷似

真偽はともかく、鳩山政権を葬る ………

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