「天安」沈没で米韓が合同演習。喉元にアイクチの人民解放軍は、平壌犯行説を信じない。
2010年8月号 GLOBAL
この数カ月、韓国哨戒艦「天安(チョナン)」の沈没事件が朝鮮半島情勢に緊張をもたらし続けている。今年3月26日、天安は黄海上の北方限界線付近で爆発・沈没、韓国政府が国外の専門家を加えて組織した民軍合同調査団は、北朝鮮の小型潜水艇が発射した魚雷によって撃沈されたと断定した。これに対し、北朝鮮は「韓国当局による捏造だ」と猛反発、半島有事に神経を尖らせる中国と米国を巻き込み、混迷の度を深めている。事件を分析するうえで極めて重要なのが、北朝鮮の友好国である中国の姿勢、とりわけ人民解放軍の姿勢である。世間の耳目をほとんど引かなかった6月15日付の国営通信社、新華社電に注目しよう(引用文の括弧内は編集部による補足)。新華社大連6月15日電=中国共産党中央政治局委員兼中央軍事委員会副主席の徐才厚(シユーツアイホウ)(上将)が、最近、遼寧省の駐屯部隊を視察した。 ………
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