2010年8月号 連載 [IT万華鏡]
不正プログラム「ガンブラー」が、昨年の登場以来、いまだ暴威を振るっている。ガンブラーはウェブサーバーのIDやパスワードを詐取して、企業のウェブサイトを改竄し、そのサイトを閲覧したユーザーにもウイルスを仕込む悪質なプログラムだ。ガンブラーに侵されたサイトを閲覧するだけでウイルスに感染することに加え、次々に亜種ウイルスが登場するため、セキュリティー対策ソフト側の対応が追いつかず被害が拡大。JR東日本や本田技研工業など、国内だけでも3千以上のサイトが改竄の被害を受けるなど、その影響は甚大だ。トレンドマイクロの関係者は「亜種の登場が早すぎて、セキュリティー対策ソフトのパターンファイルの更新だけではガンブラーを完全には遮断できない」と嘆く。今年に入ってからはさらに悪質なものが登場。PCやネットワーク上のトラブルから、実生活における金銭的な被害まで報告さ ………
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