2010年8月号 BUSINESS
「国際金融・経済分野で優れた識見を持った人物。『強い経済』実現に向けて成長戦略や国際市場について、菅直人首相に助言してもらう」政府は6月22日、国際協力銀行(JBIC)の前田匡史国際経営企画部長(52)を内閣官房参与に任命。仙谷由人官房長官は会見で、前田氏に強い期待感を表明した。首相の指南役に当たる「内閣官房参与」はこれまで事務次官OBや首長経験者から選ばれており、一介の政府系金融機関の部長の抜擢は異例。前田氏は財務省とJBICの支援を受けて、自民党政権時代から日本版SWF(国富ファンド)創設や、原発・新幹線など官民一体でのインフラ輸出の実現に動いてきた「異能の人材」(財務省幹部)。菅政権は「民主党のアキレス腱」(大手証券幹部)とされる新成長戦略の実現を、この男に託した。前田氏は東大法学部卒業後、1982年に旧日本輸出入銀行(現JBIC)に入行。旧大蔵省国際金融 ………
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