7億8千万円の報酬に加え、息子を副社長と常務に抜擢する「北島王朝」のデタラメ。
2010年9月号 BUSINESS
上場企業役員の高額報酬の公表。最大のサプライズは、大日本印刷の北島義俊社長(76)が7億8700万円ももらっていたことだ。ライバルの凸版印刷・足立直樹会長(1億7200万円)の4.6倍とは異常も異常。だが、なぜか、マスメディアは沈黙。その不作為が「北島王朝」を罷り通らせている。下の役員報酬ランキングをご覧いただきたい。7月1日付の朝日新聞は「上位には外国人や創業者のほか、ベテラン経営者が目立つ」と論評した。確かに北島社長は1979年以来社長の座にある。超長期政権だ。会社側も「社長在任が31年にわたったため」と説明したが、おかしな説明だ。第一の疑問は「社長の報酬は年功で決まるのか」。そんなはずはないだろう。業績に見合って決めるのが基本だ。前3月期の大日本の業績は2年ぶりに黒字転換したものの、純利益は232億円と低水準で、売上高(1兆5833億円)の1.5%にすぎない。第二の ………
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