消息絶った「ヤクザマネー」覆面男のあがない

2010年9月号 BUSINESS

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本誌が報じてきた警察総動員の六代目山口組トップ組織「弘道会」の殲滅作戦は、暴力団の資金づくりを担ってきた“共生者”、つまり「資本のハイエナ」たちにも、塗炭の苦しみを舐めさせている。2007年11月にNHKで放映された「ヤクザマネー」。“社会を蝕む闇の資金”とサブタイトルがつけられたこの番組は、暴力団の資金づくりの生々しい現場を捉えたドキュメンタリー番組として警察関係者にも大きな衝撃を与えた。この番組の中では何人かの“共生者”が覆面を条件に、驚くべきその実態を証言していた。ヤクザマネーの運用を手がけ、かつては預かり金1億円を「数カ月で5億円に増やしたこともある」と豪語したその“共生者”は、手元のファイルを開いては、そこに並べられた東証や大証の1部上場企業の名刺を指しながら、そこにも少なからずヤクザマネーが色々な隠れ蓑をまとって流れ込んでいる、と証言した。ヤク ………

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