中堅幹部が「保険金不払い隠し」の政界工作を暴露。株式会社化を進めた渡辺社長の追い落としか。
2010年9月号 BUSINESS
4月1日に日本の大手生保で初めて相互会社から株式会社に転換した第一生命が、前代未聞の連続「社内テロ」に襲われている。事の発端は、3月28日付の朝日新聞。「第一生命で『大量の保険金不払いを幹部が隠している』と、複数の職員が会社側や金融庁に内部告発」「支払える可能性が高い案件は2万件以上。数十億円分を把握していたが契約者に案内をしなかった」などと報じた。これを受けて、共産党の大門実紀史議員が3月30日、参院財政金融委員会で、共産党にも内部告発があったことを紹介。契約者の保護を求める職員が「金融庁に3度も内部告発したのに、何の処分もしなかった」と追及。4月1日に控えた第一生命の上場を延期するよう求めた。同様の内部告発はNHK、読売、日経などにもあった模様だが、報じたのは朝日だけだった。4月13日、大門議員が参院財政金融委で再び質問に立ち、07年5月の衆院財務金融 ………
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