「死刑執行」決断の舞台裏 千葉法相は期待はずれ

2010年9月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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民主党政権になって初めての死刑執行が7月28日にあった。命じたのは、法務大臣就任まで死刑廃止議員連盟のメンバーだった千葉景子氏。驚いた人は多かったし、千葉氏が同月11日の参院選で落選後も大臣を続け、死刑執行という大きな判断を下したことも批判されている。時ならぬ死刑執行はどのような経緯で行われたのか――。執行されたのは、女性6人が死亡した宇都宮市の宝石店強盗殺人放火事件の篠沢一男死刑囚(59)と埼玉県の男女2人殺害事件の尾形英紀死刑囚(33)。法務省関係者によると、刑事局長ら死刑執行を担当する省幹部らは7月24日の土曜日に千葉氏から登庁を指示され、執行命令を出すことに加え、千葉氏の執行立ち会いや刑場の公開、死刑に関する勉強会の設置を伝えられた。「篠沢死刑囚は6人殺害という、現行法上、誰が見ても死刑のケース。尾形死刑囚は1審の死刑判決に対する弁護人の控訴を自 ………

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