最悪タイミングの米軍イラク撤退

潜伏していたアルカイダにスンニ派民兵が寝返り。オバマが“公約”を守ってもイラクはテロの嵐。

2010年10月号 GLOBAL

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「今晩、私はアメリカのイラクにおける戦闘任務が終結したことを宣言します。イラクの自由作戦は終わり、これからはイラク人が自国の安全に対する主導的な責任を持つようになります」8月31日、バラク・オバマ大統領はイラクにおける戦闘任務の終結を宣言した。しかし、それからわずか5日後に、米兵が首都バグダッドで早速「戦闘」に巻き込まれた。白昼堂々、6人の自爆テロリストが、イラク陸軍本部のあるルサファ基地の裏門に車で乗りつけ、うち2人が基地内部まで侵入、数時間の銃撃戦の末自爆し、少なくとも12人のイラク軍関係者を殺し、20人以上に負傷を負わせたのだ。この間、同基地でイラク軍の訓練と助言のため常駐していた米兵も銃撃戦に参加、米軍はヘリや無人機、それに爆発物の専門官を直ちに現場に派遣してイラク軍を支援した。この基地では7月15日にも大規模な爆弾テロがあり、50人を超す新 ………

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