2010年10月号 連載 [メディアの急所]
また一つ、新聞業界の窮状を明かすデータが発表された。日本新聞協会がまとめた2010年「従業員数・労務構成調査」結果だ。協会加盟の新聞・通信社の従業員数は年々減少しているが、前年からの減少率は3.6%と、減少傾向が始まった93年以降、最大の減り幅となった。この調査は毎年4月1日付で実施されている。新聞・通信102社の従業員総数は4万7295人で、前年に比べ1780人、率で3.6%減少。ピークだった92年の6万7356人から3割減った計算だ。減少は18年続いている。減少率は05年に3%台の落ち込みを記録したあと、1%弱から2%台半ばで推移してきたが、直近の経営環境の悪化を反映して、大きく落ち込んだ。新規採用もわずか747人と、前年の1075人に比べ3割減った。在籍従業員に占める新人の割合は1.6%で、前年より0.7ポイント縮小。過去10年で初めての2%割れだ。部門別では編集が最多の2万3333人。全体 ………
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