84歳のドンに、75歳の「本命」内山社長が面罵された。密かに進める「第二共同通信」構想からも外されて…。
2010年10月号 BUSINESS
公称発行部数1千万部と「世界最大の新聞」を誇る読売新聞の奥の院で異変が起きている。君臨するナベツネこと、渡邉恒雄・読売新聞グループ本社会長兼主筆(84)の後継者として「絶対の本命」と自他ともに認めてきた内山斉社長(75)が、どうやら渡邉の不興を買って遠ざけられかけているのだ。その兆候は、6月の読売新聞東京本社人事で技術・制作担当副社長、桜井孝一郎が技術顧問に退いたことに始まる。内山の右腕の唐突な退陣は、社内外を瞠目させた。桜井は有名大学とは言えない工学院大学卒で65年に入社、地方記者から地方部次長を経て出世街道に乗り、内山の引きで制作局長、副社長へと駆けのぼった男。そのクビを切ったのは渡邉会長ご当人らしい。
桜井は東京本社の業務系システムの責任者として、ほとんど独断専行で総額100億円以上を投じたが、現場から「欠陥だらけで使い物にならないシステム ………
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