前原国交相が日航に「格安航空」をゴリ押し

2010年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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日本航空は8月31日、更生計画を東京地裁に提出し、再建を本格化させたが、日航と国土交通省の歩調は相変わらずバラバラだ。その一例が中に盛り込まれた「日本版LCC(格安航空会社)の設立検討」。国交省の要請で明記されたが、日航の公開資料に「LC
C」という文言は一度も登場しない。日航は「LCCの具体化に動く余力がなく、『検討』しなかったことにしたい」(幹部)のがホンネのようだが、国交省は苛立っている。中国や韓国のLCCが勢力を拡大する中、「アタラシモノズキ」の前原誠司大臣は「日本にもLCCが必要」と主張。その意向を受けて航空局が8月、日航に更生計画の中で「LCC設立」を宣言するよう求めた。だが稲盛和夫会長らは「日航はプレミアム(高付加価値)路線で生き残る」方針へ舵を切っており、LCC検討を事実上、夏までに凍結していた。板挟みとなった日航担当者らは提出書類に「LCC検
討」 ………

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