2010年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
航空自衛隊のFX(次期主力戦闘機)受注に絡み、米ボーイングが防衛省にサイバー攻撃から通信基盤を守る技術の導入を働きかけている。同省は9月中旬、ホームページに集中的にアクセスが殺到、サイバー攻撃を受けた可能性があると発表したばかり。ボーイングはFX商戦で、米ロッキード・マーティンなどライバルの先行を許しており、「サイバーテロ封じを手土産」(関係者)に巻き返しに乗り出した。FXは老朽化したF4の後継機。「受注総額は1兆円規模」(同省)とされ、欧米の戦闘機メーカーが熱い視線を送る。現在、ロッキードのF35、欧州共同開発のユーロファイター・タイフーン、ボーイングのF18スーパーホーネットの3機が同省の受注を競うが、折しも尖閣諸島沖で中国漁船の衝突事件が発生。中国最大のハッカー組織「中国紅客連盟」も日本の政府機関のウェブサイトを攻撃すると表明し、同省は対策の拡充 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。