北朝鮮の金正日（キムジヨンイル）総書記の後継者問題は9月27日、金正日の三男の金正恩（キムジヨンウン）が朝鮮人民軍の大将に任命されると朝鮮中央放送が報道、翌28日の朝鮮労働党代表者会が、金正恩を党中央軍事委員会副委員長に選出したことで決着を見た。この10日前の9月17日、ワシントン発のAFP電が興味深いニュースを報じていた。中国の温家宝（ウエンチアパオ）首相が米国のジミー・カーター元大統領と北京で会談した際、「金正日はまだ後継者を指名していない」「8月に訪中した時、金正日は金正恩による継承について“西側の噂に過ぎない”と言った」などと明かしたというのだ。カーターが率いる人権団体カーターセンターのウェブサイトに掲載された訪中ミッションの報告書が出どころだ。憶測好きの韓国メディアは、「後継者は金正日の妹の金慶喜（キムギヨンヒ）である可能性が高い」などと早速 ………