出版社の勝ち組、宝島社の「一番誌戦略」

2010年12月号 連載 [メディアの急所]

  • はてなブックマークに追加

帝国データバンクがまとめた出版業界の09年度決算調査によると、売上高上位10社のうち、集英社=1332億円、前年度比3.1%減、講談社=1245億円、同7.8%減、小学館=1177億円、同7.7%減と、1千億円トリオが2年連続減少、文藝春秋=274億円、同7.3%減、角川書店=273億円、同6.9%減、光文社=245億円、同13.5%減など大手8社が減収。最終損益も講談社が▲57億円、小学館が▲44億9300万円、光文社が▲42億円と、2年連続赤字となり、文藝春秋も赤字(▲5億8千万円)に転落した。ひとり気を吐くのが宝島社。売上高207億円は28.9%増、最終利益も2億8千万円で1.5倍と、2年連続の増収増益となった。業績好調の秘密は、蓮見清一社長が打ち出した「一番誌戦略」。「ジャンルで一番売れる雑誌にしか広告は入らない」との視点から、雑誌別に毎月、「マーケティング会議」を実施。社長、営業、広告、編集、広報・宣 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。