「24時間365日良質で安価なサービス」を売り物に、全国フランチャイズ展開する介護ベンチャーが注目を浴びている。
2010年12月号 LIFE
要介護者本人と介護家族は、自宅での生活を望んでいる。介護保険の基本理念も当初から「在宅重視」であった。だが、家族にとっては、昼夜を問わずのトイレ介助を含めた、いつ終わるともしれない毎日の介護生活は相当に辛い。高齢者が日中通う場として通所介護(デイサービス)があるが、昼間はそこで見てもらえても、夜まではいられない。家族が残業もできずに退職を余儀なくされるケースもある。月のうち4、5日でも要介護者を泊める施設があれば、息抜きとなる。家族の急な入院や冠婚葬祭、仕事の残業や出張時には大いに助かる。現在の介護保険制度には、そうしたサービスとして「短期入所生活介護(ショートステイ)」がある。ところが絶対数が不足しており、2、3カ月前の予約申込日には1時間で満室になってしまう。おまけにほとんどのショートステイ施設は特別養護老人ホーム内にあるため、要介護者 ………
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