2011年1月号 BUSINESS
「先行き不透明感はあるものの、リストラの進展とグローバル化の加速で増収増益を目指す」11月初旬に開かれた日立製作所の2010年度第2四半期決算発表。三好崇司副社長の口からは威勢のよい言葉がポンポンと飛び出した。それもそのはず。08年度に製造業では過去最悪となる7951億円の連結最終赤字を計上し、当時の庄山悦彦会長と古川一夫社長が事実上のクーデターで会社を追われ、メルトダウン寸前と噂された同社のV字回復を印象づけたからだ。連結営業利益2 180億円、最終損益は1580億円の黒字。通期でも営業利益410 0億円、当期純利益は期初予想の1300億円を大幅に上回る2千億円を見込む。「創業100周年の今年度はみっともない数字は出せないと必死だったけれど、これほどまでに業績が上がるとは」と、同社幹部は手放しで喜ぶ。が、その裏で「日立は大変なものを背負い込んだ」と、大手電機メーカー幹部 ………
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