2011年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
丹羽宇一郎・駐中国大使(元伊藤忠商事会長)が任地、北京で孤軍奮闘している。赴任してまもなく、いきなり尖閣問題に翻弄されたが、ようやく自分のペースをつかんできたようだ。天津、南京など地方都市に足を運び、民間出身ならではの経済外交を模索し始めた。丹羽氏は周囲に「自分の任期は2年だと思っている」と漏らしており、その2年のうちに中国の全省に足を運ぶことを目指しているそうだ。最近は北京にいる欧米諸国の大使との連携を深めるべく、積極的に会食の機会を設けている。そこでネックになったのは、大使館のワインセラーがほとんど役に立たなかったこと。歴代の大使館幹部は中国当局者とのつきあいに終始していたため、まともなワインの買い置きがなかった。やむなく、丹羽大使はポケットマネーでワインを買い揃えて饗応しているという。単身赴任で、広大な大使公邸に独りで暮らす丹羽大使 ………
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