「赤字転落」で尻に火がついた大和の鈴木社長。すがりつかれた日生の岡本社長はどう出るか。
2011年2月号 BUSINESS [金融再編の台風の目]
「三井住友フィナンシャルグループ(FG)との合弁解消の影響は軽微。メガバンクの色が無くなり、ビジネスが広がる」大和証券グループ本社の鈴木茂晴社長(63)がこう啖呵を切って、10年にわたる三井住友FGとの法人向け証券業務の合弁解消を決めてから1年余り。日興コーディアル証券買収をテコに傘下入りを迫る三井住友FGを蹴った鈴木社長の勇断に、当座は社内も沸いたが、今では一転、最前線の営業部隊を中心に「えも言われぬ不安感」が広がっている。三井住友FGは「リーゼントヘアのツッパリ社長から売られた喧嘩は買わざるを得ない」と憤り、傘下の日興コーデ部隊を使って、容赦なく大和の法人・個人顧客を切り崩した。結果、大和の10年9月中間決算は大手証券5社中、唯一の最終赤字に転落。清田瞭会長(65)が「営業の筋力が落ちた」と敗北を認め、大和OBから「無謀な独立路線に走った責任は免れない ………
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