2011年3月号 BUSINESS
日本経済新聞社は2月末、折込広告子会社の「日経大阪ピーアール」を解散する。新聞と一緒に配るチラシである折込広告の減少で赤字が続き、回復の見通しが立たないことから清算を決めた。新聞不況は依然として深刻で、新聞の媒体力に付随する形で生き延びてきた関連会社を、本社が支え切れなくなっている。今後も関連事業の整理・統合が続きそうだ。 日経大阪ピーアールは1986年大阪市内に設立(資本金3千万円)。日経の全額出資子会社で役員は日経の販売、広告部門のOB、現役幹部で固めている。日経本紙をはじめ全国各紙への折込広告の取り次ぎが主力だが、出稿減から慢性的な赤字に陥っていた。このため、「筋のよくない広告主から無理をして広告をとり、これが裏目に出て、広告料を回収できず、4億円近い不良債権を抱えてしまった」(広告部門のOB)という。これを知った日経本社はもはや会社存続は不 ………
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