「リーフ」発売の矢先、幹部3人が解任された。基幹の電池開発で情報漏洩か。ナゾだらけの沈黙。
2011年3月号 BUSINESS
仏自動車大手ルノーのカルロス・ゴーン会長兼最高経営責任者(CEO)は、電気自動車(EV)で世界トップのメーカーになることを夢見ている。2020年にはEVが自動車市場の1割を占めると見て、ルノーの傘下にある日産自動車とともにEV開発に40億ユーロを投資してきた。ハイブリッド車を飛び越していきなりEV移行を促すパイオニア的な試みだ。昨年12月にルノーは日産ブランドの「リーフ」を日米で発売、ルノー・ブランドでも4車種の生産を決めた。まさにそのタイミングで、ルノーのEV情報漏洩が危惧される産業スパイ事件が起きた。新年早々の1月4日夜、ルノーが産業スパイ行為で幹部3人を解任するとのAFP電が流れると、メディアは一斉に飛びついた。ルノーのパトリック・ペラタ最高執行責任者(COO)とゴーン会長は「漏洩したのは、EVの核心技術であるバッテリーやモーターなどの情報ではなく、コストモデルや ………
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