ドタバタで駆けつけた菅首相に、日本国債格下げの口頭試問。ダボス会議の底意を見抜けぬお粗末。
2011年3月号 BUSINESS [新興国はどこもドライ]
身なりのいい男たちが胸を反らして快活に挨拶を交わす。そこかしこに世話係の制服美女が婉然とたたずみ、合間を美貌のテレビ・リポーターたちが駆け回る。開会は世界的テノール歌手、ホセ・カレーラスの甘い美声。町のホテルでは夜ごと盛大な饗宴。スイス・アルプスのスキーリゾート地で開かれるダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)は、今年もバブル期の東京やニューヨークを彷彿とさせる華やかさだった。昨年の40周年を機に会場は大掛かりに改装され、3カ月前に1800人収容の大ホールと100人超の会議室6室が完成。同じスイスはジュネーブのレマン湖を見下ろす超高級住宅地に位置するフォーラム本部も、敷地・建物を倍に拡張した。15年前、約70人だった職員数は今や500人、予算規模は5倍の約200億円、ニューヨーク・北京・東京に事務所を構える。今年の参加者は、世界100カ国以上の政治家・企業家 ………
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