ケータイ大量送金に耐えられなかったメガバンク。実は、三菱東京UFJやりそなもパンク寸前だった。
2011年5月号 BUSINESS
いつでも、どこでも、誰もが情報ネットワークにつながることで豊かさを手にできるユビキタス社会のアキレス腱が露呈した。情報化社会の進化速度は予測困難。瞬時に飛び交う情報量は爆発的に増大し、気がつけば携帯電話を通じて怒濤のごとく押し寄せる情報の洪水が全国に約440支店を構えるみずほ銀行をなぎ倒し、日本最大のメガバンク、三菱東京UFJ銀行さえも追い詰めていた。3月15日、みずほ銀の大規模システム障害は最悪のタイミングで表面化した。企業の決済が集中する3月末と重なっただけではない。東日本大震災の惨禍に日本中が茫然自失となる中で、社会経済を支えるメガバンクの一角が「国民の不安感を増幅させるとは開いた口が塞がらない」(金融庁幹部)。
なぜ、こんな失態を犯したのか。関係者の話を総合すると、フジテレビの番組の呼びかけに応じた義捐金が、東京中央支店などの特定の口座 ………
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