2011年6月号 連載 [メディアの急所]
朝日新聞社の社長レースは、経済部出身の和気靖取締役(経営企画・出版事業担当)と政治部出身の木村伊量・西部本社代表(役員待遇)に絞られた。6月24日の株主総会後の役員人事で和気氏は管理・労務・コンプライアンス担当に横滑りし、木村氏は広告・企画事業担当の取締役に昇格する。経済部出身のOBは「秋山(耿太郎)社長の意中の和気君が断然リードしている」と言う。秋山社長は、社主・村山家が保有する株式問題を軟着陸させたことで自信を深め、意見の合わない役員を次々に飛ばしてきた。和気氏は経済部出身の箱島信一前社長に可愛がられ、北京、ロンドン両特派員などエリート街道を走ってきた。「記者としての実績はあまりなく、自ら仕掛けたデジタル事業も悉く失敗しているが、処世術に長け、社長の覚えがめでたい」と中堅幹部は評する。一方、木村氏は駆け出しの岡崎支局時代に汚職事件を調査 ………
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