2011年6月号 連載 [メディアの急所]
東日本の夏の電力不足懸念から政府が各業界に15%の節電を要請するなか、大手新聞社では日本経済新聞社が先陣を切って5月30日から9月末日まで東京本社で「サマータイム」を実施することを決めた。始業時刻を午前8時10分に、終業時刻を午後4時10分に繰り上げる(うち休憩1時間、実働7時間)。昼夜を分かたず稼働する新聞の編集や制作部門などを除く内勤職場に適用する。終業時刻になると、照明を消し、エアコンを止め、パソコンのコンセントも切る。コンセントは、昼食や会議で席を外す際も抜く。早出や残業などの時間外勤務は例外扱いとし、局長の事前許可が必要――などという徹底した省エネぶりだ。8時10分始業と時刻のキザミが細かいのは、8時以前は早朝勤務手当の支給対象となるため、これを回避するのが狙いという。日経では、職場によって多少異なるが、これまで「午前10時始業、午後6時終業」が暗 ………
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