「大連立」の鍵握る玄葉・石破コンビ

原発事故被災地出身の玄葉なら、東北地方の期待を集め、与野党とも「ポスト菅」に担ぎやすい。

2011年6月号 POLITICS

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東京電力福島第一原発のある福島県選出の玄葉光一郎国家戦略担当相(47)が存在感を増している。4月26日の閣議後の閣僚懇談会では、実現はしなかったものの、風評被害への対策として福島県での臨時閣議を提案。5月6日の閣僚懇談会でも、政府が検討する東電の賠償の仕組みを巡って「被災者の迅速な救済という側面が忘れられがちになっている」と、菅直人首相に直訴した。国家戦略担当相兼党政調会長という要職にあり、背が高く、ルックスも爽やかな割には、これまであまり目立たなかった。それが、地元の原発事故という最悪事態に遭遇し、じわじわと発言力を強めている。政財界で「『菅抜き』の後釜が見つからない」と囁かれる中、「ポスト菅」のダークホースとして浮上する可能性を秘めている。

民自公「3党合意」の立役者

「ただいま『第1次補正予算等に関して』という文書に3党政調会長で署名した。有意義なステップだ。この大 ………

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