2011年6月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
東日本大震災で、宗教界に「連携」という新しい潮流が生まれている。4月1日、宗教界にこれまでありそうでなかった団体が発足した。宗教者災害支援連絡会。超宗派で被災者の援助を行う組織である。宗教団体には広大な敷地や施設を持つところが多い。これを被災者の受け入れ先として活用することに力点を置き、教団や教会、寺院間の協力を進める。賛同者にはさまざまな宗教者が名を連ねるが、代表には宗教団体からではなく、東京大学の島薗進教授(宗教学)が就任した。仏教タイムス4月28日号は、発足の意義を強調した島薗氏の寄稿を掲載している。島薗氏は未曾有の事態における宗教の役割を説くとともに、従来も苦しむ人々に手を差し伸べてきたと説明する。これまで災害時の教団の活動が注目されてこなかったのは「団体が多様でそれぞれ小さな単位で活動」してきたからだと分析。今回の震災では、この支 ………
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