二次補正まで夏に先送り菅延命こそ「政治災害」

2011年6月号 連載 [政々堂々 第30回]

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東日本大震災から2カ月が過ぎたというのに、仮設住宅一つとっても被災地の復旧・復興活動は遅れ、東京電力・福島第一原発事故も収束見通しが立たない。菅直人政権はといえば、本格的な復興対策を盛り込むはずの2011年度第二次補正予算案の提出を8月以降の臨時国会に先送りする見通しだ。与野党激突の火種になるのを避けたとみられるが、戦後最大の危機にあって、復興対策まで先送りとはいくらなんでもひどすぎる。「政治放棄」と言ってもいい。あまりに菅政権の対応がお粗末なので、はっきり書く。いまは復興対策を進めることこそが政治である。菅は政治をするつもりがないなら、首相を辞めるべきだ。なにもしない政治家が政権の座に居座っていると、災いが二重に国民に降りかかる。震災に加えて無能な政治家による政治災害である。*与党幹部たちは「復興構想会議の結論を待って復興予算を考える」など ………

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