2011年7月号 BUSINESS
「これで誰も責任を取らなかったら、うちの会社は終わる」と、第一三共関係者は言う。約5千億円の巨費を投じて子会社化したランバクシー・ラボラトリーズの後始末のことだ。08年6月、第一三共はインドのジェネリック医薬品大手、ランバクシーの発行済み株式の過半を取得すると発表。同年11月には63.9%を株式公開買い付け(TOB)で取得した。ところが、この間にランバクシーの不祥事が発覚する。同社がインドのデワスとパオンタ・サヒブに持つ二つの工場の製造器具の洗浄状況や生産・品質管理のデータ管理が不十分だとして、米食品医薬品局(FDA)が医薬品30種類以上の輸入を停止したのだ。お蔭でランバクシーの株価は急落。第一三共は株式評価損により、09年3月期に2154億円もの大赤字を計上する羽目になった。しかし、事はこれで終わらない。FDAに対する罰金の支払いが残ったのだ。昨年、米ウォールス ………
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