創業者もサジ投げた「レオパレス」の命脈

2011年8月号 DEEP

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賃貸アパート大手、レオパレス21の株価が乱高下し、業界筋の注目を集めている。3年前のリーマン・ショックでアパート入居者の主力顧客層だった工場非正規労働者が失職して大量に退去。その影響がもう一つの収益源だったアパート建築請負事業にも波及し、連結純損失が10年3月期に790億円、11年3月期には408億円のいずれも巨額赤字となった。財務体質は悪化し、08年3月期末に1652億円あった自己資本が11年3月期末には330億円に激減。債務超過目前と噂される有り様だ。当然株価も落ち込んだ。リーマン・ブラザーズが破綻する前の08年8月までは1500円台だったが、歯止めがかからない赤字に引きずられる形で急降下。昨年10月には88円と100円を割り込む水準に低迷。「倒産株価」に直面した社長の深山英世(53)らレオパレス経営陣は、メーンバンクの三井住友銀行に駆け込み、急成長路線を進む住生活グループと ………

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