本誌スクープで石田前会長が放逐されて1年。契約書なき業務委託など、またぞろ腐敗DNA。
2011年8月号 DEEP
この懲りない会社のガバナンスは一体どうなっているのか。旧日本道路公団が地域分割され、3社になったひとつ、西日本高速道路株式会社(NEXCO西)のことである。まだ株式公開に至らない国有会社だが、公団時代の腐敗体質が改まらず、本誌は過去3回にわたって疑惑の数々をスクープした。その報道を裏付けるように、民間人出身の石田孝前会長は昨年6月末に退任、疑惑解明のために設置された外部調査委員会も本誌の指摘のほとんどを認めた。そして、日商岩井(現双日)の西村英俊元社長がNEXCO西の会長兼社長に就任してから1年、またぞろ信じられないような不祥事が続々と起きている。同社は2008年11月から、携帯電話向けサイト「アイハイウェイ」(iHighway)で通行止め作業情報を提供している。このシステムを実際に運用しているのは、岡山市に本拠を置くビザビリレーションズ(ビザビン)という地場企業 ………
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