2011年8月号 DEEP [ディープ・インサイド]
国際通貨基金(IMF)の副専務理事に元中国人民銀行(中央銀行)副総裁の朱民氏が起用される見通しとなった。現在、副専務理事は、米国人で筆頭のリプスキー氏、日本の篠原尚之氏(元財務官)、エジプトなど複数国籍を持つシャフィク氏の3人体制だが、新たに中国枠が設けられるという。そこで囁かれるのが、失脚したストロスカーン前専務理事(仏出身)の後任選出でフランスと中国が密約を交わしたとする説である。世界第2位の経済大国に躍進した中国は、IMF出資比率でも米国、日本に次ぐ3位に浮上する見込み。それに相応しいポストを狙い、中国は水面下で朱氏を専務理事選に擁立する動きを見せていた。IMFは欧州、世界銀行は米国がトップに就くのが国際社会の慣例だが、新興国からの批判が高まっており、朱氏が立候補すれば支持を集め、新専務理事に当選した仏財務相のラガルド氏と争うことも予想された ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。