ブラジル企業に2千億円キリンの「高い買い物」

2011年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

キリンホールディングスがブラジルのビール・飲料大手スキンカリオール・グループの株式5割強の取得に2千億円近くの資金を投じ、子会社化した。成長市場であるブラジルの将来性にかけるが、スキンカリオールのブランド力は弱く、低シェアにとどまる。このため、「市場の伸びは、現地シェア首位の世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブに転がり込む」(ビール大手)とされ、高値づかみになる恐れもある。キリンは「アジア・オセアニアのリーディングカンパニー」(三宅占二社長)を掲げ、オーストラリアやフィリピンなどで買収戦略を加速、これまでに約1兆円を投じてきた。しかし、海外勢との競合も激しく、「有力案件は乏しくなってきた」(欧州系投資銀行)ため、ブラジル市場に目を付けた。ブラジルのビール消費量は世界3位で、毎年2ケタの伸びが見込まれる。ただ、ブラジルではインベブ傘下の ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。