財務省高笑い。最難関の民主党内の反対も、二段構えで乗り越える。とんだ重税で経済の背骨が折れるが。
2011年10月号 BUSINESS [勝財務省の高笑い]
財務省の“丸抱え”で総理の座を射止めた野田佳彦首相は、まさしく「増税一直線」政権と言っていい。裏で財務省が操る増税シナリオは、復興増税、社会保障、財政再建の「三段跳び」だ。それに合わせて内閣、党内人事で周到な「増税シフト」を敷いている。まず「ホップ」は第3次補正予算の財源として発行される復興債を償還するための増税で、報じられたのは、所得税を一律10%5年か5%10年上げる大幅案、法人税は先送りされてきた5%下げを実施したうえで国税分だけ4%上げるややこしい案。重税に国民は仰天するだろう。9月9日、財務省が各省庁の要求を締め切った3次補正は震災復興5兆円、原発3兆円、円高対策など1兆円とかなりショボい規模。復興増税が言われているので、抑えめにしているようだ。それらに1次補正で流用した基礎年金の国庫負担の穴埋め分(2.5兆円)とB型肝炎訴訟の和解金(7千億円)を ………
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