来秋の党大会をにらみ最高指導部が北戴河で秘密会議。江沢民退場と厦門事件が痛手になり、風前の灯か。
2011年10月号 GLOBAL
7月23日に浙江省温州市で起きた高速鉄道の追突事故は、その他の重大ニュースに対する人々の関心をかき消してしまった。事故当日から8月10日までの19日間、胡錦涛(フーチンタオ)総書記(国家主席)を筆頭とする共産党中央政治局常務委員会のメンバー9人が、公の場から忽然と姿を消していた事実はほとんど知られていない。例えば8月1日は人民解放軍の建軍記念日だったが、記念式典に常務委員が出席したとの情報はない。この期間に動静が大きく報じられたのは、7月28日に高速鉄道事故の現場を訪れた温家宝(ウエンチアパオ)首相くらいだ。高速鉄道事故のニュースに世間の目が釘づけになっていた時、中国の最高意思決定機関のメンバーは“集団失踪”していた。彼らは一体どこで何をしていたのか。その答えは、党幹部の避暑地として知られる河北省の北戴河(ベイダイフー)に集まり、来秋の共産党全国代表大 ………
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