当局が追う木村剛の「隠し金6億円」

2011年11月号 BUSINESS

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近く開かれる見通しの初公判を前に、破綻した日本振興銀行の木村剛・元会長が隠し持っていた多額の金融資産の存在が急浮上している。昨年12月、検査妨害事件の逮捕勾留から約5カ月ぶりに娑婆へと出てきた際、木村被告が納付した保釈保証金は1千万円。その金額から分かるように、当時、捜査当局が把握していた木村被告の個人資産はその程度でしかなかった。ところが、ここにきて木村被告が少なくとも6億円近い金融資産を隠し持っていたことが明らかになってきたのだ。大半の現金が秘匿されていた先はシンガポールだった。しかも、振興銀問題がはじけた昨年5月末以降、多額の「木村マネー」は不自然な移動を繰り返していたのである。最初に移動があったのは金融庁による業務停止命令が下ったまさにその日、昨年5月27日のことだ。木村被告から妻の口座に8千万円が送金されていたのである(出金元の口座は不 ………

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