オリンパス窮余の社長解任

内部資料が語る無謀なM&A。ITX投資の失敗を糊塗しようとして食い物。お飾り外国人社長も切られた。

2011年11月号 BUSINESS [調査報道第3弾]

  • はてなブックマークに追加

年間売上高が数億円しかない非上場企業3社を700億円近くで買収したり、過大なのれん代を計上して英国企業を2700億円で買うなど不可解なM&A(合併・買収)を繰り返しながら、十分な開示もせず、しかもそのカネが闇の勢力へ流れたとみられる疑惑の企業――。本誌が追ってきたオリンパスの調査報道は、いくら同社が耳を塞ごうとしても、融資銀行が企業信用調査会社に調査を依頼するなど火の手が広がり、お飾りの外国人社長解任に踏み切った。格付投資情報センター(R&I)は、8月29日付でオリンパスの格付け見直し結果を発表、格付けはA格を据え置いたが、方向はネガティブとした。その理由としてM&Aが十分な成果を上げておらず、減損した案件があることを挙げ、格付けにふさわしい財務内容を維持できていないと断じている。R&Iが2009年3月期の減損処理を今になって蒸し返すのは、本誌がこれまで指摘した ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。