読売新聞が年内にも「1千万部復帰」か

2011年11月号 連載 [メディアの急所]

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3月の東日本大震災の影響で4月に995万1千部(ABC部数)と17年ぶりに1千万部の大台を割り込み、注目を集めた読売新聞。「世界で一番発行部数の多い新聞社」としてギネスブックに載るなど、ことさら大部数を誇ってきただけに「1千万部割れ」は読売首脳のメンツに関わる由々しき事態だが、新聞業界では「早ければ11月、遅くとも年内には1千万部に復帰する」との見方が広がっている。7月は993万7994部、8月は993万6700部と、夏場はじり貧だったが9月以降は盛り返している。毎年、全国の新聞46紙の合計発行部数からブロック紙1紙分の部数が減る斜陽の業界にあって、威勢がいいハナシだ。とはいえ、発行部数の中に新聞社が販売店に買い取らせる「押し紙」が相当数含まれていることが知られるようになった今では、「1千万部復活」の声は虚しく響く。その拡販攻勢が「半年無料2年縛り」といった旧弊踏襲ではない ………

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