スーダンで密会の高高度映像に中国国家安全部と解放軍将校。買い手はイラン革命防衛隊。
2011年11月号 GLOBAL
北大西洋条約機構(NATO)による軍事介入でリビアのカダフィ政権が崩壊したにもかかわらず、カダフィ派と反カダフィ派の戦闘が続いているが、今度は「カダフィの武器庫から数トン規模の兵器が盗み出された」(ロンドンの諜報筋)ことにNATO関係国は衝撃を受けている。英国の対外諜報機関MI6がまとめた報告書を見て、NATOと関係国は青ざめた。盗まれた兵器がスーダン経由でイランに密輸され、その手引きを中国人民解放軍幹部将校と中国国務院が管轄する諜報機関、国家安全部(MSS)の工作員が行っていたと記されていたのだ。イランがエジプトやガザ地区、レバノン南部に拠点を置く多数のイスラム武装勢力を積極的に支援していることはこれまでも懸念されてきたが、中国が関与していた事実にNATO加盟国は憂慮を深めている。MI6の報告は、中国国家安全部が「アラブの春」の混乱に乗じてエジプトからアルジ ………
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