ノルウェー輸出金融公社債がジャンクボンド化。仕組み債や投資信託に組み込まれ、個人投資家にも火の粉。
2012年1月号 BUSINESS
11月下旬、ある発表が日本の銀行や証券会社を震撼させた。米格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスがノルウェー輸出金融公社の格付けをAa3(ダブルAマイナスに相当)からBa1(ダブルBプラスに相当)へ7段階も引き下げたからだ。ムーディーズはその1カ月前にも2段階引き下げており、都合9段階の格下げとなった。安全性が極めて高かったはずの債券が突如、投機的とされるジャンクボンドになってしまった。ムーディーズ格下げの2日後には、米スタンダード&プアーズ(S&P)もダブルAからトリプルBプラスへ5段階下げている。こちらは投資適格を保ったものの、「デフォルトに該当する可能性がある」としてクレジットウオッチ・ネガティブに指定し、さらなる引き下げを検討している。ノルウェーで一体何が起きているのか。ギリシャに端を発した欧州の債務問題と直接は関係ない。格付け会社やノ ………
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