「オリンパス監査検証委」でお茶を濁す新日本監査法人

2012年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

不正経理問題の発覚で満身創痍のオリンパス。その会計監査を担当する新日本監査法人が自己保身に躍起だ。関係者によると「オリンパスの会計監査に本当に問題がなかったか、新日本が独自に洗い直すべきだ、という要求が顧客企業から押し寄せている」という。圧力に耐えかねた新日本は12月8日、自社の監査業務が適正だったか否かの調査を4~5人の外部有識者に委ねるため「オリンパス監査検証委員会」を設置したと発表した。ところが、この時点で検証委の顔触れが未確定にもかかわらず、年内に結論を出すと説明する新日本の姿勢に報道陣は首を傾げた。調査の着眼点やスケジュールは検証委が中立の立場で外部に説明すべき筋合いのものだからだ。ただでさえ慌ただしい師走。第三者委員の多忙を考えると、調査に費やせるのはせいぜい数日程度。これで一体何をどう検証するというのか。問題の元凶である当のオ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。