渡邉会長はキューバのカストロ氏と同じ85歳。超高齢者の絶対的支配は、読売新聞の悲しきDNAだ。
2012年1月号 BUSINESS [特別寄稿]
〈会社トップが長期にわたってワンマン体制を敷き、これに会社内部で異論を述べることがはばかられる雰囲気が醸成されていた〉これはオリンパスの第三者委員会がまとめた調査報告書の一節である。うちの会社もそうだ、とうなずかれる人も多いのではないか。第三者委員会は損失隠しの実態を調べ、要約版だけでも26ページの報告書を発表した。オリンパスと読売新聞社、そして読売巨人軍の企業風土を重ね合わせ、私は報告書を読んだ。私は11月11日に記者会見を開き、職を賭して、読売新聞グループ本社の最高実力者である渡邉恒雄代表取締役会長・主筆(巨人軍取締役会長)によるコンプライアンス違反を告発した。原監督やオーナーだった桃井恒和巨人軍社長らと協議、決定し、渡邉会長に報告したうえで確定したコーチ人事について、その渡邉会長が鶴の一声で覆そうとしたことがきっかけだった。球団のチーム ………
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