NECが「リース事業」切り売りか

メーンバンクが矢野会長と遠藤社長の「2頭体制」に失望。三洋電機を手本にした「解体」が始まる。

2012年1月号 BUSINESS

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「メーンバンクが銀行管理の第一歩を踏み出した」と金融関係者が囁くファイナンスがあった。NECが11月に調達した890億円のことだ。メーンバンクの三井住友銀行を主幹事とするシンジケートローン(協調融資)で、調達額は当初計画した500億円の約2倍に相当する。遡る9月末、NECは1千億円のCB(転換社債)を償還した。コストの安いCP(コマーシャルペーパー)などを発行し、短期資金で償還資金を捻出したが、これをシンジケートローンに切り替えた。「短期を長期に切り替えるためSB(普通社債)の発行を検討していたが、シンジケートローンのほうが有利な金利条件だった。当初計画よりも調達額が増えたのはクラウドやリチウムイオン電池に使われる電極事業に投資をするため」と、NECは説明する。ところが、有利子負債に占める長期比率が前期末の5割から6割に高まる融資について、三井住友銀行幹部の解説は ………

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