2012年2月号 BUSINESS
半導体や太陽電池の主要材料である多結晶シリコン(ポリシリコン)業界においてトクヤマの大型投資が関心を集めている。マレーシアに年産2万トンの新工場を建設し、2015年には世界シェア15%を目指すトクヤマの果敢な投資戦略には、トップグループから振り落とされる焦りが濃厚に表れている。ポリシリコンは原料である珪石を加工して含有するケイ素(シリコン)の純度を高めたもの。珪石に様々の化学処理を施すことでケイ素成分を99.999999999%(11ナイン)に高めた高純度ポリシリコンは、半導体チップや高性能の単結晶型太陽電池の材料になる。トクヤマは11ナイン製品を得意とし、米ヘムロックセミコンダクター、独ワッカーケミーに次ぐ世界の3番手をキープしている。ところが、最近では韓国、台湾、中国の新興勢力に追い上げられ、投資判断の遅れから世界3位の座が危うくなっている。低価格品では新 ………
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