2012年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「やらせメール」問題で迷走が続く九州電力。居直り批判を浴びていた眞部利應社長(66、京大工卒)が3月末ようやく辞任、顧問に退く。後手後手の出処進退に眞部氏の評判は地に落ち、こんな不適格者を社長に指名した同社の「最高実力者」、松尾新吾会長(73、九州経済連合会会長、東大法卒)の責任を問う声も噴出、相談役に退かざるを得なくなった。九電関係者によると、眞部氏は社長就任後、「オレは銀行なんかに会わない」と、銀行幹部との付き合いを拒否。従来ならトップが面談して決める重要事項についても、銀行にファクスを送って済ませる挙に出た。銀行側は、九電が地元経済界の盟主であり、最大の得意先であるため黙っているが、「こんな変な社長がいるとは」と呆れ果てていた。メディアとの軋轢もしばしばだ。昨年末、原子力部門を火力部門に統合するという重要方針の決定について、報道各社に ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。