話し合い解散へ「岡田頼み」内閣

怯めば野田は野垂れ死に。増税法案の成立と解散の要求を両立させる解は「話し合い解散」しかない。

2012年2月号 COVER STORY [分裂含みの民主党]

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1月13日。首相の野田佳彦は小幅の内閣改造・党役員人事を敢行した。従来も相談役として頼ってきた前幹事長の岡田克也を副総理に口説き、社会保障・税一体改革ばかりか行革まで全権を委任して内閣の大黒柱に迎えた。与野党攻防の前線指揮官となる国会対策委員長には連合の信頼が厚く、公明党・創価学会に人脈を持つ前幹事長代理の城島光力を据えた。問責閣僚の更迭を奇貨とした政権補強の内実は、昨年9月の組閣時にも要職登用を探った2人に尽きた。野田内閣は官房長官の藤村修が求心力も発信力も欠き、一体改革を担当した国家戦略相の古川元久も霞が関から「消費税増税問題では貢献度ゼロ」と酷評されて司令塔不在のレッテルを貼られてきた。野田は岡田に昨年12月、党行革調査会長として側面支援を懇請したばかりだが、政権の命運を懸ける国会を前に「内閣の守護神」とばかりにすがりついた。小沢グルー ………

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