香港でこっそり開示した文書から、赤字連結会社を外す奇怪な取引が判明。ほっかむりしてSBI債を発行。
2012年4月号 BUSINESS [北尾の最終戦争]
昨年11月25日、香港証券取引所で「思佰益(シーバイイー)」という日本企業の情報がさりげなく開示された。思佰益とはSBIホールディングス(東証・大証1部上場)のこと。野村証券のOBで、辣腕で鳴らした北尾吉孝が率いるSBIグループの中核をなす企業であり、昨年4月に香港取引所のメインボードに日本企業初の上場を遂げている。その一文はこんな前書きから始まった。「HOMEOは100%子会社で、その売上比率がSBIホールディングス連結売り上げの5%超、25%未満である。よって香港証券取引所上場規則14条に基づき、情報を開示する」そして開示内容が淡々と記されている。「SBIグループ100%子会社であるHOMEOの株式17万9422株を一個人に売却する。売却代金23億円は現金支払いではなく、いったんこの一個人からIRIの全株式を譲り受け、2012年1月末日に23億円を超える分の資産については当該一個人に返却す ………
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