2012年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「情けない。言葉も出てこない」民間信用調査会社「東京経済」が作成する要注意企業リスト(俗称「危ない企業300社リスト」)に、野村証券が載ったことを知らされた関係者は絶句した。東京経済は年2回、2月と8月にリストを発行しており、銀行の審査・融資担当者などの「裏必携」(大手銀行審査担当)になっている。実際、昨年8月のリストに載った企業8社が倒産。「よく当たる」(同)と評判を呼んだ。同リストは要注意企業をA~Jで評価し、A評価は資金面変調、Bは内紛など人事変動、Cは不祥事など企業体質といった具合だ。最新の2月に掲載された上場企業は37社。野村証券がリストアップされたことにも驚きだが、さらにそれが「J」評価とは――。「J」は「受注減など先行き不安」という評価だが、同じ「J」のレッテルを貼られたのは粉飾決算のオリンパス、御曹司がギャンブルで巨億を蕩尽した大王製紙、会 ………
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