暗礁に乗り上げた中国総領事館への国有地払い下げ。中国に阿る外務官僚の暗躍は禍根を残す。
2012年5月号 BUSINESS
名古屋市長の河村たかし氏が、中国・南京市の共産党関係者を前に「南京事件はなかったのではないか」と発言し、外交問題に発展してから2カ月。日中の交流イベントや中国要人の訪日取り止めが相次いでも、河村氏に発言を撤回する気配はない。業を煮やした政府・与党関係者は事態収拾に躍起になっているのに、河村氏はお膝元での奇怪な動きを知る由もないようだ。仕掛け人は、河村市長と「蜜月関係」にあった愛知県の大村秀章知事というから驚く。県の幹部職員が打ち明ける。「大村知事が『日中友好の証しになる“ピンポン外交記念館”をつくれ』と、いきなり言い出し、内部で騒ぎになっています。しかも名古屋市のど真ん中に計画せよという隠密指令なんです……」
名古屋は世界を驚かせた米中和解の糸口となった「ピンポン外交」(1971年)の発祥の地である。その歴史にちなみ、卓球会場となった県都・名古 ………
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